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内地の人間が冬の北海道で1ヶ月過ごした水道光熱費と感想を語ります

冬の北海道の水道光熱費

どもです、さすライダー(@SasuRider0420)です。

2019年2月に行った、冬の北海道は「砂川市」での、お試し移住体験を無事に終えて、早1ヶ月ちょっとの時間が経過しました。

今では当時の生活が、まるで夢のような出来事に感じますが、滞在中に使った「水道光熱費の請求書」が一気に来て、夢気分が一気に冷めた次第です(笑)

という事で、果たして冬の北海道で1ヶ月過ごすと、水道光熱費は一体どれ位かかるのか?という、ある意味今回の「冬の北海道砂川市プチ移住体験」において、誰もが一番気になるポイントを解説するとともに、移住体験の最終的な感想を述べてみたいと思います。

冬の北海道生活の最大の懸念事項「灯油代」について

冬の北海道の灯油代はエグい、首都圏より生活費全般が安くても、結局は灯油代でトータルが高くなる!

そんな悪名高い灯油代の噂を、Google先生に何度も聞いていた僕は、灯油代こそが「冬の北海道生活の鍵」となることを確信していました。

実際、移住体験前に、現地の担当者の方と電話で話したら「冬は水道光熱費が5万円ほどかかりますが、大丈夫ですか?うふふ」と言われ、僕はその瞬間「行くの辞めようかな、、、」とマジで思いました(5万円の殆どが灯油代だと思ってました)

しかし、まずは結論から言うと、今回の一ヶ月分の灯油代は「19,200円」でした。

いや、もちろん高いですよ、内地の人間からすると「灯油代が2万円?おい!」って突っ込みたくなりますが、なんせ予想される5万円の水道光熱費の殆どが「灯油代」だと思っていたので、思っていたよりは安いと感じました。

ちなみに給油量は「216.8L」で、単価は「82円」となっていました(業者によって単価は異なります)

冬の北海道の灯油代
思ったよりは高くない灯油代(高いけど・汗)
こんな感じで業者さんが灯油を継ぎ足しに来ます

北海道の灯油は、家の外のでかい灯油タンクに、業者が直で給油をしてくれて、その場で会計する感じです(現金のみでした)

灯油タンクには「残量インジケーター」がついていて、それがちょうど半分くらいになっていたので、満タンに入れたら約4万円の計算になります。

灯油タンクのインジケーター
ちょうど半分くらい減った感じです

ちなみに、冬の北海道の灯油タンク周りのシステムが気になる方は、下の動画をどうぞです。

喋りが苦手な僕が、一生懸命話してますので、暖かい目で見てやって下さいね(きらり)

1ヶ月間どのように灯油を使ったのか?

今回お借りした、砂川市の移住お試しハウスでは、家の中にあるメインストーブと、お風呂の湯沸かしに灯油を使用します。

寝室にも灯油ストーブが設置されていましたが、こちらは初日にちょっと点けてみただけで、その後一回も使いませんでした。

さて、肝心の使い方ですが、メインストーブに関しては、基本の設定温度は18度、毎朝7時にタイマーをセットして、午前中はほぼフル稼働、日中出かける時は完全に消して、夕方から夜12時くらいまでは付けっ放し、、、とこんな感じです。

滞在中に一度、1泊2日で札幌の雪まつりに行ってきましたが、この時は水道管が凍結するのを防ぐため、ストーブの最低温度で付けっ放しで出かけました(現地の人のアドバイスです)

あとはお風呂の湯沸かし機ですが、滞在中は毎日お風呂に入っていたので、1日1回は必ず使っていました。

北海道のストーブ
午前中はほぼフル稼働です(18度で十分暖かいです)

ちなみに、ストーブの18度の設定温度は、北海道民からすると「低め」の設定のようですが、内地生まれの僕としては十分な温度で、これ以上高い温度で設定すると、具合が悪くなりそうと感じました。

いわゆる「室内では半袖短パンでアイスを食べる」という事はできない温度ですが、冬の暖かい部屋着を着て過ごす分には十分な気温です。

ここは恐らく、生まれが北海道の人より、僕のように内地の人間の方が低い設定温度で過ごせると思います(これ道民の人も同意見でした)

今回はあくまで移住体験として、言わば仮住まいのような感じでしたので、実際に住むとなれば色々と対策をして、もっと灯油代を節約することは十分に出来ると思っています。

しかしながら、初めての冬の北海道で、2万円弱という予想より安い灯油代は、移住に対しての不安が和らぐ良い結果だったと思います(暖房をガンガン焚かないと死ぬかと思ってました・笑)

さらに言えば、今回の移住お試しハウスは一軒家でしたが、賃貸ならもっと灯油代は安くなるはずです(暖める面積的に)

全然大したことがない「ガス代」

まず結論から言うと、今回の1ヶ月のガス代は「2,883円」でした。

ガスを使うのは基本キッチン周りだけであって、今回はお風呂の湯沸かしも灯油だったので、まぁこんなもんですよねという感じです。

お風呂の湯沸かしがガスの場合は、もうちょっと高くなると思いますが、その分灯油代が減るので、結局はトントンになるかと思います。

ちなみに電力自由化と共に、ガスもセットで取り扱う業者が増えているので、安い業者に変えればもっと安く出来るかと思います。

北海道の灯油代
まぁ〜ガス代は大したことが無かったです

案外使っちゃう意外な伏兵「電気代」

本州では冬も大活躍の「エアコン」ですが、北海道では灯油ストーブが主流なので(夏は涼しいし)そもそもエアコンの普及率がかなり低いです。

同じく本州では大活躍の「コタツ」もまた、ストーブで部屋全体が暖かい北海道では、ほぼ導入されていません。

つまり「エアコンとコタツ」という2大電気暖房機器が無いので、北海道の電気代は安いと予想していました。

しかし、まず結論から言うと、今回の1ヶ月の電気代は「8,526円」でした。

これは現在千葉県にある、我が家の冬の電気代とほぼ変わらない金額で、あれ?なんでエアコンとコタツを使ってないのに、こんな金額なんだ?と不思議に思いました。

ちなみに、もともと我が家は電気代が安い方ということを付け加えておきます(夫婦揃って暖房・冷房があまり好きじゃありません)

北海道の冬の電気代
2月1日〜20日までの電気代がこちら(20日締めのようです)
北海道の冬の電気代
2月20日〜28日までの電気代がこちら(1ヶ月合計:8,526円)

電気代はほぼストーブと暖房・温水便座だった

一体どこで電気を消費してるんだろう?と考えたところ、犯人は意外なところにいました。

あまりに「ストーブ=灯油」という頭で気付きませんでしたが、よくよく考えてみれば、ストーブは電気で動いていました(燃料は灯油)

そりゃ〜毎日長時間ストーブをつけているので、当然電気代もかかるわけで、、、そう考えると、むしろかなり省エネなんじゃ?と思います。

ストーブのコンセント
そういえばストーブにコンセントが付いてました

それと、もう一つ電気代を消費しているのが「暖房・温水便座」です。

僕は以前から(夏のツーリング)北海道のウォシュレット付きトイレ率が、異常に高いことに気が付いていました。

しかし、今となってはウォシュレットというよりは、冬は暖房・温水便座が必須だから、結果的にウォシュレット付きトイレが多いのだと理解しました(暖房・温水便座は大抵ウォシュレット付きトイレ)

実際、暖房便座をオフにすると、めっちゃ冷たくて、とても便座に座ってられません(笑)トイレが長い僕には、まさに死活問題です!

ウォシュレットトイレの操作盤
ウォシュレットというより暖房・温水便座が大切(右側の設定ボタン)

ということで、冬の北海道では、トイレの暖房・温水便座の「常時オン」が基本なので、これとストーブの電気代がそれなりにかかります。

節約方法としては、寝てる時間は暖房・温水便座をオフにする(タイマー機能があるやつは便利)ガスと同じく電力会社を変更する(電力自由化)などで多少安くは出来ると思います。

実際、僕は「楽天でんき」を使っていますが(千葉県で)ネットで簡単に申し込みが出来て、切り替え料や初期費用も無料なのでオススメです(電気代が安くなります)

最後に、実際に住むとなれば、単純に電気製品が増えるし、サブで電気ストーブを持つ可能性もあるので、恐らく電気代は1万円〜1万2千円くらいに落ち着くのかと思います(僕の感覚ではちょっと高いです)

ほぼ本州と同じ料金「水道代」

今回の1ヶ月の水道料金は「6,952円」で、千葉の自宅の平均が6,000円前後なので、2月は日数が少ないことを考慮すると、微妙に高い感じはします。

恐らくですが、下水道使用料が若干高い気がするので、恐らく原因はそこかと思います。

まぁ、ただ、、、若干高いとは言っても、水道代に関しては本州とほぼ同じと考えて良さそうです。

冬の北海道bの水道代
水道代は本州とほぼ同じでした

想定される冬の北海道の1ヶ月の水道光熱費の合計は?

冬の北海道の水道光熱費の、各項目が出揃ったところで、いよいよ1ヶ月間の合計を計算してみたいと思います。

今回の1ヶ月の灯油代は「19,200円」ガス代は「2,883円」電気代は「8,526円」水道代が「6,952円」なので、つまり「19,200円 + 2,883円 + 8,526円 + 6,952円 = 合計37,561円」となります。

しかし、2月は他の月より日数が少ないので、実際は以下の数値が、もっとも現実的な金額かと思います。

冬の北海道の1ヶ月あたりの水道光熱費の概算

37,561円 ÷ 28日(2019年2月の日数) = 1,341円(1日あたりの水道光熱費)

1,341円 × 30日(普通の1ヶ月の日数) = 40,230円(1ヶ月間あたりの水道光熱費)

僕はどちらかと言えば、水道光熱費が平均より低い方ですが、それを考慮しても、4万円から高くても5万円前後が、内地から移住した場合の冬の北海道の1ヶ月あたりの水道光熱費と言えると思います。

あとはこれに「家賃・食費・通信費」などを加えれば、各々の実際の金額に近い値が出ると思いますし、恐らくですが、そうすると関東とあまり変わらない金額が出ると思います。

しかし、これを忘れてはいけません「夏の北海道は水道光熱費が最高に安いこと」を!

関東では、夏はエアコンが無いとヤバいですが、北海道ではエアコン不要ですし(各々の気温に対する感覚に左右されます)何と言っても夏は灯油代がかかりません。

つまり夏は、今回の概算の金額の40,230円から、まずは灯油代の19,200円が引けるわけで、この時点で既に安いですし、当然電気代も下がります。

なので、一年間のトータルで見れば、北海道の水道光熱費は内地と変わらないか(冬は高くなる可能性もあり)むしろ安いというのが僕の結論です。

冬の北海道生活の感想と決意表明

夏は何度も行ってるけど、冬の北海道は未体験、、、そんな感じで始まった今回の「冬の北海道砂川市移住体験」ですが、素直な感想としては「行って良かった!」の一言に尽きます。

そもそも、内地の人間からすると、冬の北海道って「ブラックボックス」過ぎますよね?

マイナス10度とか何?ストーブ消したら凍死じゃね?光熱費ヤバいんじゃね?ってか普通に生活できるの?なんて思っても仕方ないと思います。

だって人間は「普段自分が接している環境がこの世の全て」だからです。

しかし、だからこそ、世界の距離が異常に縮まった今だからこそ、他の世界を体験するべきなんです。

北海道なんて、内地からLCCで飛べば、往復1万円くらいで行けちゃう時代です。

そして行ってみたら、冬の北海道なんて、ちょっと寒いくらいで全然余裕で過ごせましたし、むしろ僕は冬が好きになりましたね(きらり)

冬の北海道
冬だからこそ見れる美しい景色がある
砂川市の日常
街中にこんなゴツい除雪車が走ってます(非日常感がパネーっす)

北海道の住宅は、断熱性に優れていて、おまけにストーブが優秀なおかげで、本州よりむしろ暖かい!光熱費は怖いほど高くない!冬の北海道の景色は美しい(夏はもちろん)冬だからこそ出来る遊びが沢山ある、北海道の人は毎年冬を越している=凍死なんてしない(笑)

そして、北海道に住む人は、まるで沖縄のように心が暖かい!もう僕はこれで十分ですね。

僕は夏はもちろん、冬の北海道の良さも是非知ってもらいたいので、、、まぁ、これは行く前から夫婦共々、ある程度分かっていたことですが、、、やっぱりな感じですが、、、僕ら夫婦は今回の移住体験を通して、、、北海道に移住することを決めました(どど〜ん)

今、色々と準備しているところですが、遅くても今年の夏くらいまでには移住したいと思っています、、、あ!場所はもちろん砂川市ですよ。

ってか、夏に北海道に移住したら、僕は確実にGS号でどっかに走りに行くので、おそらく家にいないですね(笑)

美瑛の丘
砂川市は美瑛が近い(約1時間半)

選択肢が増えれば人生は豊かになる(持論です)

今、色々な方面で言われていることですが、これからは「地方の時代」です。

東京への一点集中型の構造は、徐々に崩れかけていますし、それは誰もが気付いていることだと思います。

だからと言って、僕は何も「だから地方に移住しようぜ!」と言っているわけではなく、要は「選択肢」があればいいと思うんです。

都会に住みたい人は都会に住む、地方に住みたい人は地方に住む、地方に住んだら合ってなかったので、また都会に行く、、、本来これが普通であるはずなんですが、、、しかし、日常のあれこれや仕事、家族・人間関係などで、多くの人は同じ場所に住み続けます。

だから、まずは僕が動いてみます、幸いな事に場所を選ばない仕事をしているし、夫婦揃って旅が好きだし(つまりは移動が好き)親や親戚は色々と諦めてくれています(笑)

何も僕は今回の移住を「永住」とは決めておらず、夏は大好きな北海道だけど、冬も行ったら意外に良かったので、、、だったら一度住んだろ!という要は「ノリ」です。

もしかしたら来年「やっぱり、あったかい場所が良いから、宮崎に住んじゃお(てへぺろ)」ってなるかもしれないし、それはそれで良いと思っています。

宮崎県
宮崎県も一度は住みたい場所です(写真はまさかの11月)

僕は同じ場所に住むことも、都会に住むことも、地方に住むことも、暖かい場所や寒い場所に住むことも、もちろん海外でも、全ては自分が決めることであって、そうやって自分の選択肢が増えれば、人生はより豊かになると思っています。

例によって、話が長くなりましたが、、、北海道への移住を決めたということで、今回の「冬の北海道砂川市プチ移住体験」の最終回とさせて頂きます。

次回からは「北海道移住しちゃった記」を書こうと思います、どうぞお楽しみに(きらり)

玄関開けたら2分で北海道ツーリング生活、今から楽しみです(あれ?冬は?)

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12件のコメント

北海道も昭和と比べて夏も蒸し暑くなってきました。
高齢者は熱中症対策で夏もエアコン推奨ですし、暖房は5月すぎまでつけてると思いますね。
また、除雪が自分でできないのでロードヒーティングを組むことになったりしてさらに暖房費はかさみます。余生を過ごすなら北海道は厳しいですよ。

この記事の内容は、あくまで僕視点なので、同年代の方の参考になればと思ってます。

ちなみに僕は余生は(まだまだ先ですが)南国か海外で過ごそうと思ってま〜す!

今年の移住をお考えだったのでしょうか。
なんだか世の中騒がしく、なにかと難しそうですが応援してます。

ちなみに灯油ボイラー使うなら、夏も灯油代はゼロにはならないかと。

コメントありがとうございます、去年(2019年)移住しました!
ボイラーの件はそうですね、移住してお風呂もボイラーと知りました(笑)

でも、灯油代は夏は月換算1000円もかかってないですよ〜

光熱費の比較をググってこのホームページにたどり着きました。
私は砂川の隣町出身で今は札幌です。
雪国の光熱費ですが、砂川ほ水道代が高いです。札幌は2ヶ月ごとの請求で4000円です。
電気代は暖房便座は高くなるので、便座に暖かい素材のカバーと、セラミックヒーターを遠隔オンオフできるコンセントでトイレに入る数分前にオンにすれば、かなり削減できます。
灯油代の単価がそもそも高いなぁとも感じましたが、ホームタンク配達灯油で高目の業者のような気がします。
砂川にあるかはわかりませんが、モダ石油という業者は配達灯油も安いです。

コメントありがとうございます、確かに砂川は水道代が高いと思います(しかも不味いです・笑)
この時は移住お試しハウスでしたが、今は一軒家賃貸で、暖房便座が比較的新しいものなので、この時より全然電気代がエコになっています。

残念ながらモダ石油はないのですが、オカモトがあるので灯油を安く仕入れています(モダはツーリングの際にガソリンでお世話になっています)

生まれ育ちも北海道です。
これ独身の人の場合ですよね?
既婚者で子供がまだ幼くて家にいる時間が長い人や、
コロナで在宅ワークの人は
月3〜4万はいきますよ。

コメントありがとうございます。
これは冬の北海道の移住体験にて、夫婦2人の場合の金額です。

その後完全に移住しましたが、僕は元から完全在宅リモートワークですが、冬の光熱費(灯油・ガス・電気オール込み)は2万くらいです。

これはあくまで僕の周りの人を見た感じですが、基本的に内地から移住してきた人は、ネイティブ道民さんより光熱費が安い傾向にあります。
例えばお店とかの暖房は暑すぎて具合が悪くなります、、、あとは「常時ストーブつけっぱなし」も基本的にはやりません。

もちろん、お子様がいる場合は若干上がるかと思いますが、あくまで僕の場合の参考記事として捉えて頂ければ幸いです。

あくまで僕の場合の参考記事として書いていますので、人によりけりかと思います。ちなみにうちはガス代(灯油じゃなくてガスですよね?)が冬でも毎月3000円弱です。

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