こんにちわ、さすライダー(@SasuRider0420)です。
先日、僕の大好きな北海道で、北海道胆振東部地震が起こってしまいました。
被災者の方々が一刻も早く、普通の日常へと戻れるように心から祈ると共に、これからも僕は、北海道の良さを発信し続けようと思います。
さて、それでは北海道ツーリング2018旅ブログ、シリーズ第4弾をお届けします。
今回の北海道の旅も、徐々にリズムが出てきた僕は、ついにGS号と共に久しぶりにあの場所を目指します。
コンテンツ
北海道ツーリング2018 天馬街道で襟裳岬を目指す
快適なスノーピークのキャンプ場で夜を明かした僕は、足早に撤収作業を開始した。
僕は走行距離が短めのアドベンチャーバイク乗り(笑)なのだが、今日は久しぶりにそれなりの距離を走るからだ。
なぜなら、実に6年ぶりくらい?に目指そうと思っているのだ「襟裳岬」を。
襟裳岬は行って戻ってくるだけで、かなりの距離があるし、北海道の他のエリアに比べると若干地味な場所だったりする。
基本は襟裳岬にタッチして戻ってくるだけの、ある意味ストイックな場所だからだ。
故に、ある程度時間に余裕のあるライダーしか行けない場所とも言えるので、まさに僕向きの場所だったりもする訳です。
テントのすぐ横に木に、カブトムシがたむろっていたので、虫をこよなく愛する妻に写メを送ったら「捕まえてこい」とのこと、、、奥様、それは無理な話ですぞ。。。
では、そろそろ行きますか!
スノーピークのキャンプ場、とても素敵な場所だったので、実は全国に5箇所あるので、今後残りの4箇所もコンプリートしていきたいと思う。
まずは、国道236号線、通称「天馬街道」の入り口を目指して出発。
天馬街道で北海道を感じる
国道236号線「天馬街道」は、帯広の南に位置する広尾町と、太平洋側の様似町とを結ぶ、約60キロにも及ぶハイスピードワインディングロードで、僕のように帯広側から襟裳岬にアクセスする人と、逆に苫小牧方面から来た人が襟裳岬をカットする場合に使う道だ。
雨ではないが、昨日からなんとなく曇り気味の空が、天馬街道の入り口の直線道路に差し掛かったとき、まるでドラマのように一気に開けた。
これからこの天気でこの道を走れるなんて、ライダーなら誰でもゾクゾクするはず。
しかし、そんなワクワクする瞬間の写真を撮っている間に、いつの間にか僕の前に大型トラックが現れ、、、以後、せっかく晴れた天馬街道の半分以上の区間を、トラックの後ろでダラダラと走ることになった僕は、次回から晴れた日の良い道は「写真を撮る前にまずは走ろう」と心に決めるのでした。。。
約60キロ続く道と聞くと、とても長いように思えるが、北海道の60キロは1時間もあれば余裕で、天馬街道の終点は日本有数のサラブレット育成地域なので、お馬さんの写真を撮って無事に天馬街道を終えました。
北海道ツーリング2018 エンルム岬と尻餅に驚愕
無事に内陸から太平洋へと降りて来た僕とGS号は、流石にちょっと運転に疲れたので、何処かでカフェでもしたいと思ったわけです。
そんなこんなで「休憩したいなぁ〜」と、様似町をタラタラと走っていると、何やら見覚えのある看板が?
「尻餅」、、、あぁ、なんだっけ、、、お尻の形のお菓子だっけ?何かのガイドブックで見たような気がする。
とても重いGS号をおっかなびっくりとUターンさせ、尻餅で有名な「梅屋」さんへとチェックイン。
早速お店に入ってみると、、、え?こ、これが尻餅?そのあまりのデカさに驚いてしまった。
てっきり一口サイズのお菓子かと思いきや、まさかの巨大な餅に、そこまで小腹が空いていない僕は一瞬困り果てましたが、、、実は尻餅はまだ店頭に並んでいない状態で、作っている最中とのことでした(この時10時くらいでした)
まだ、店頭に出てないなら仕方ないよね(きらり)と、何故かとても助かった気分になった僕は、店員さんにオススメを聞いて「なんとかロールケーキ(名前忘れました)」を食べたところ、甘さ控えめでとても美味しく、小さいですが店内にイートインスペースもあるので、ワインディングの疲れを癒せました。
きっと、尻餅も美味しいことは間違いないので、ここは今度は妻と一緒に来て、尻餅をシェアして食べようと心に決めました。
エンルム岬もっとアピールしようぜ
梅屋さんと同じく、様似町を走っていて気になっていたのが「エンルム岬」である。
その独特の名前と、ツーリングマップルにコメントが書いてあることから、おやつタイムの腹ごしらえには丁度いいと思ったのだ。
エンルム岬は梅屋さんからすぐで、入り口が狭い急坂で、GS号で入った瞬間やばそう、、、と思ったが、なんとか上まで来ることができた(駐車場が砂利なので注意)
ところでノリで来たけど、エンルム岬とはいったいどういう場所なのか?
とりあえず説明の看板があったので、それを読んでみると、まさかの驚愕の事実が判明したのだ!
エンルム岬は、目の前に広がる「アポイ岳」が見れますよ!という岬なのだが、そのアポイ岳が実はとんでもない山で、何と!地球の内部にあるマントルの部分が露出している山だというのだ。
これ、普通に淡々と書いてありますが、めちゃめちゃすごい事実じゃないですか?
だって、マントルが地表に出て目に見える状態で山になってるんですよ?
この看板の説明にも書いてありましたが、人類は火星に人工衛星を飛ばせる科学力があるのに、自分たちの地球の地下世界には未だ到達できていないんです。
こんな凄い場所が、失礼ですが、、、寂れた町の奥まった誰も来なそうな場所にひっそりとあるなんて、、、エンルム岬もっとアピールしようぜ!
と、僕は全然独り言とは思えない大きな声で、一人で看板に突っ込んでしまいました(笑)
いつの間にか曇っていたので、アポイ岳の上半分が見えない状態でしたが、すごく興味深い場所なので、晴れた日に再び訪れて、アポイ岳自体も登山できるなら登ってみようと心に決めました。
エンルム岬で衝撃の事実を知った僕は、その後ラッキーなことにイートイン付きのセイコーマート様を発見、仕事道具のMacの充電をしながらセコマ飯を食らうのでした。
高確率でコンセントが付いているセイコーマートのイートインスペースは、北海道を旅するガジェット系ライダーの強い味方だったりする。
北海道ツーリング2018 目指せ襟裳岬
様似町からは国道336号線にスイッチ、ひたすら海沿いを南下して襟裳岬を目指すのみ。
北海道の南側、特に苫小牧から襟裳岬まで続く太平洋側の道は、単調でちょっと寂しい雰囲気があるので、見所満載の北側のオホーツク海岸沿いに比べると、ぶっちゃけ眠気が(ZZZ)
おまけに、全体的に道が波打ち際に近いせいか、モヤや霧がかかっていることが多いので、これぞ晴天!という天気に当たることもほとんど無かったりする。
ということで、例によって眠たくなってきた頃に、、、ようやく襟裳岬ツーリングのハイライト「道道34号線」が現れた。
この道に入ると、突然嘘のように青空が広がり、草原の緑と空の青という北海道の王道グラデーションを味わえるのだが、今日も例外なくこの現象に遭遇してしまったようだ。
こうなると俄然走りが楽しくなってくるもので、今日は襟裳岬名物の「強風」もゆるいし、至福のライディングタイムの始まり始まり。
はるか遠くにバイクが見えたかと思えば、次の瞬間草原を駆け抜け、緩やかなカーブを描きながら目の前にやってくる。
相手側には僕もそんな風に見えていることだろう、、、この襟裳岬への道は、一瞬今が現実ではないかのような浮遊感を味わう事ができる。
そして、、、本当に何年ぶりであろうか?少なくてもGS号では初の襟裳岬達成である。
快晴の襟裳岬は絶景だった
つい1時間くらい前に、エンルム岬を眺めていた時がまるで嘘のように、目の覚めるような青空が広がる襟裳岬、通称「風吹く岬」
ここまでの道のりは長いが、やはりライダーとは常に最果ての地に惹かれる種族であって、そこに確かに存在する「達成感」という宝物を求めて、きっとまた愛車と旅に出るのであろう。
「えり〜ものぉ〜春はぁ〜あぁ〜」と、頭に中に森進一の熱唱がこだまする中、絶景の岬を散策。
ゼニガタアザラシが居るであろう岩礁には、今日は残念ながらアザラシの姿はないようだ、、、が、それにしても、空の青と海の青、それにアクセントで加わる襟裳岬の緑がとても美しい。
今日は平日で観光客もまばらなので、じっくりと最果ての地をエンジョイする僕なのでした。
なお、襟裳岬のバイク置き場は、多少の傾斜があるので、風が強い時は無理をせず、平坦な4輪の駐車場にバイクを置くことをオススメします(大丈夫です、北海道は日本で一番バイクに理解のある都道府県です)
北海道ツーリング2018 百人浜と黄金道路
さて、最果ての地にタッチしたところで、そろそろ今日の寝床方面へと向かおうじゃないか。
道道34号線の西側、全長約10kmにも及ぶ砂浜の「百人浜」エリアをひた走る僕とGS号は、なんとも形容しがたい最果て感溢れる景色の中、海沿いにポツンと佇む、寂れた展望台へと足を踏み入れた。
この展望台は、百人浜の植林風景を望める展望台で、かつて、まるでサハラ砂漠のように乾燥しきっていたこのエリアを、長い年月をかけて、今のような緑あふれる地にした努力が伺える場所だ。
ここは人気がほとんど無いことと、目の前の百人浜オートキャンプ場付近は、アイヌの悲恋伝説が残る「出る」と言われているエリアなので、若干の不気味さも漂う、ある意味神秘的な場所だ。
金にまみれた黄金道路でバイクとヘルメットがデロデロに
道道34号線沿いの百人浜を抜けると、文字通り断崖絶壁が続くシーサイドロードの国道336号線、通称「黄金道路」の始まりである。
この黄金道路は、文字通り金にまみれた欲望渦巻く道、、、ではなく、あまりに断崖絶壁が続く交通の難所なので、道路完成までに「黄金を敷き詰められたくらいの金額が投じられた」という意味で黄金道路と呼ばれているのだ。
なので、黄金道路を走りながら「金持ちになりたい!」と願うと、それが叶うとかの道じゃ無いので、そこはぜひ覚えておいて頂きたいです(笑)
道の途中には、道内最長の4941メートルにも及ぶ長いトンネルがあり、それ以外にもトンネルに次ぐトンネルの、トネンルの道と言っても過言では無いのが黄金道路で、しかも、そのトンネルを出るやいなや、強烈な潮風とベトっとした湿気で、バイクもヘルメットも速攻でデロデロになる、今すぐ洗車をしたくなる道だったりもする。
ちなみに、ここでGoProを試すという無謀にチャレンジした僕は、新品のGoProがデロデロに汚れた上に、撮影した映像が霧と濃い潮風でほぼ真っ白だったという当たり前の結果を手に入れたのでした。
道自体は適度なカーブが楽しい道ですが、トンネルを出た直後のヘルメットの突然の曇りにはかなり要注意です。
北海道ツーリング2018 定番のキャンプ場「ナウマン公園」
今朝、広尾町を天馬街道方面へと向けて出発して、襟裳岬にタッチ、黄金道路経由で再び広尾町へと戻ってきた。
既に走行距離は200kmを超えているので、自称「日本一走らないGS乗り」としては、今日はかなり走ったのでお疲れさんである。
さて、このエリアでの宿泊といえば「1:晩成温泉キャンプ場、2:忠類ナウマン公園」の2択がベストチョイスだが、今日は久しぶりにナウマン公園の方へ行くことにする。
ちなみに僕は、このナウマン公園キャンプ場のヘビーユーザーで、今まで5回くらい泊まった経験があるのだ。
ちなみに、晩成温泉キャンプ場については下の記事をどうぞ( ・∇・)
セイコーマートで買い出しを済ませて、いざ道の駅「忠類」へ。
ここはトレードマークのナウマン象のオブジェが目印の、道内でも屈指の広さを誇る巨大道の駅で、場内には道の駅の施設と日帰り温泉兼宿泊施設、ナウマン象の博物館と広大なパークゴルフ場、そしてお目当の無料のキャンプ場(ナウマン公園)があるという、もはや「ナウマン王国」とも言える場所なのである。
ちなみに、ここから30分ほど走った場所に、実際にナウマン象が発掘された場所があるので、意味もなくナウマン象を名乗っているわけでは無いのだ。
嬉しいことに、ここのキャンプ場の利用料は無料で、温泉も徒歩圏内にあることから、毎年多くのライダーやキャンピングカー族のたまり場となっており、今日もかなり多くの旅人で賑わっていた。
平日にテントが団地のように立ち並ぶ際は、いくら日本広しといえども、ここ北海道くらいの現象なのだと思う。
利用料無料で徒歩圏内に温泉あり、さらに付近にセイコーマートありとくれば、当然沈没系旅人も溜まるわけで、夏の間はここで3ヶ月くらい住んじゃう旅人も多いとか。
実際とても快適で雰囲気がいいし、市街地が目と鼻の先で便利だし、目の前の広いパークゴルフ場は300円くらいで遊び放題だし、沈没する気はよく分かります(僕もしてみたい)
ちなみにキャンプ場は、道の駅の端っこの小さい坂道(舗装路です)を登って行くのですが、途中に何個かサイトがありますが、砂利のサイトはどちらかといえばオートキャンパー向けのサイトサイトなので、ライダーは一番上のサイトの方がオススメです(バイクが何台も停まっているので分かります)
最後に、ここのキャンプ場は受付は必要なく、チェックインもアウトも完全に自由な、とても使い勝手の良い無料キャンプ場です。
さて、今日は走りに重きを置いたので、明日はちょっとゆっくり出発しましょうかね( ・∇・)
これを見れば誰でも北海道ツーリングのプロになれる
北海道に通い続けて早10年以上、そんな「プロ北海道ツアラー」の僕がまとめた、北海道ツーリングのイロハを凝縮した記事を厳選しました。
日時:2018年7月27月(金曜日)
天気:曇りのち晴れ
走行距離:249km(累計:900km)
旅のルート:帯広→広尾→豊似→襟裳岬→黄金道路経由で広尾
宿泊場所:道の駅 忠類 ナウマン公園キャンプ場
費用:1768円(累計:34885円)